
資産価値は願望ではなく、市場が決める。立地と希少性は裏切らない。
住宅購入では、多くの人が「買う価格」は気にする。
しかし、
いくらで売れるか
まで考える人は少ない。
ここに、リセールバリューという視点がある。
私は出口戦略と並んで、この視点は非常に重要だと思っている。
なぜなら、不動産は所有して終わりではないからだ。
市場に戻る日が、いつか来るかもしれない。
その時、評価されるものは限られている。
ここが本質。
不動産市場は、思った以上に合理的だ。
情緒ではなく、条件を見る。
戸建てもマンションも、その原理は変わらない。
まずマンション。
私は繰り返しになるが、リセールは立地で決まる部分が大きいと思っている。
駅距離。
都心接近性。
ブランド性。
希少性。
この四つは強い。
裏切りにくい。
特に希少性。
これは重要だ。
角住戸。
眺望。
南向き。
高層階。
供給が少ない条件は、評価されやすい。
市場原理である。
一方、低層階や特徴の薄い住戸は、価格競争になりやすい。
ここはシビアだ。
現実としてある。
私は、リセールとは結局
「次の買主が欲しいと思うか」
に尽きると思っている。
市場とはそういうものだ。
一方、戸建て。
ここはマンションと少し違う。
土地が主役。
だから立地に加え、土地形状、接道、広さ。
ここが効く。
そしてもう一つ、
普遍性。
私はこれを重く見る。
ここで前回の話とつながる。
奇抜なリフォームは出口に弱い。
市場は最大公約数を評価しやすい。
住み手の個性より、次の買主の使いやすさ。
ここに値段がつく。
深い話である。
私は、リセールバリューとは単なる値上がり期待ではないと思っている。
価値が毀損しにくいこと。
これが本質。
守りでもある。
そこが重要。
また、マンションは時に「新築プレミアム」が剥落する。
ここも見落とせない。
新築価格がそのまま資産価値ではない。
市場は冷静だ。
ここに夢を重ねすぎると危うい。
私は、購入者には「上がるか」より
「下がりにくいか」
で考えてほしい。
これは発想として大事だ。
攻めではなく守り。
住宅購入では守りが効く。
人生が長いからだ。
私は思う。
リセールバリューとは、投資テクニックではない。
生活防衛でもある。
住み替え余地を残すこと。
人生変化に対応できること。
それが本質。
だから、私は住宅購入時に、
「好きかどうか」だけでなく、
市場はどう評価するか
を一度考えてほしい。
不動産とは、個人の夢であると同時に、市場の商品でもある。
その両面を見ること。
そこに、成熟した住宅購入がある。
そして結局、昔から変わらない真理に戻る。
立地と希少性は、裏切らない。
私は、そう思っている。