駅とは、通勤のための道具。
乗り換えの結節点。
そう説明することはできます。
しかし、
それだけでしょうか。
私はそうは思いません。
私は時に、
駅とは、街そのものを映すランドマークである
と考えます。
目印であり、
象徴であり、
その街の中心性を支える存在。
人が向かい、
そして帰ってくる場所。
日々の往復を受け止める場所。
それが駅です。
不動産実務では、
「駅距離」は常に評価軸として扱われます。
しかし、
駅の価値は徒歩分数だけでは測れない。
私はそう感じています。
駅は、
資産価値を陰で支えるインフラであり、
時に街の格をつくる。
再開発が進めば街並みを変え、
ハブ機能があれば流動性を生み、
歴史があれば地域の厚みをつくる。
駅は価格に織り込まれる前に、価値を育てている。
そう見ることもできる。
最近は、
駅は単なる駅ではなくなりつつあります。
たとえば
JR新宿ミライナタワー
や
JR博多シティ
のように、
駅舎そのものが
商業、オフィス、交流を内包する
一つの都市機能になっている。
これは興味深い変化です。
駅が街を支えるのではなく、
駅そのものが街になりつつある。
そう言えるかもしれません。
私は、
生活者にとっての駅という視点も重要だと思っています。
駅は、
通勤だけの場所ではない。
待ち合わせの場所であり、
買い物の場所であり、
日常を受け止める場所でもある。
嬉しい日も、
疲れた日も、
駅は黙ってそこにある。
少し大げさかもしれませんが、
駅は暮らしを受け止める器
のようにも思えます。
そして、
世界に誇れる時間の正確さ。
運行の信頼性。
この日本の鉄道文化も、
私は資産価値を静かに支えていると思っています。
私は時々思います。
都心だけが「街」ではない。
神奈川にも、
埼玉にも、
千葉にも、
誇れる街がある。
ハブ駅には、
その地域の歴史と文化がある。
これは軽く見てよい価値ではない。
少し大きな話をすれば、
郊外ターミナルを評価することは、
国土の均衡ある発展とも無関係ではないと思っています。
東京一極集中だけではなく、
地域ごとの個性と拠点性を評価すること。
その視点は、
これからますます重要になるのではないか。
そう感じます。
だから私は、
郊外ターミナル駅徒歩7分以内
できれば5分以内
を勧めたい。
都心利便にはかなわない部分があるからこそ、
駅距離は譲りにくい。
ここは重要だと思っています。
不動産のプロとして、
宅建士として、
私はこう考えています。
郊外ターミナル駅徒歩5分の資産価値は強い。
そこには、
一つの確信があります。
A station is not only infrastructure.
It can be part of what sustains value.