住宅の建物チェックにおいて、
「なぜ小屋裏まで確認しないのか」
というご質問をいただくことがあります。
結論から申し上げると、
安全性・物理的制約・責任範囲の観点から、
原則として詳細確認は行っていません。
小屋裏の確認には、通常脚立が必要になります。
しかし、
・脚立の使用により、内装や設備を傷つけるリスク
・収納内部(枕棚等)を移動・接触する必要がある
・結果として破損につながる可能性
こうしたリスクが現実的に存在します。
万が一破損が発生した場合、
その責任は個人に帰属します。
日本においては、
インスペクションにおける見落としを補償する保険制度が一般的ではありません。
また、実務上、
「最後に建物を確認した者に責任が向けられる」
という構造があります。
そのため、
無償または付随サービスとしての建物チェックにおいて、
過度なリスクを伴う調査を行うことは現実的ではありません。
もう一点、正直にお伝えします。
建物調査は人が行うものです。
どれだけ注意を払っても、
見落としの可能性をゼロにすることはできません。
したがって、
本チェックは
専門的な精密調査や保証を伴うものではなく、
あくまで現地で確認可能な範囲での参考情報の提供
となります。
私は、建物チェックを
「欠陥を見つけるため」だけのものとは考えていません。
取引が円滑に進むこと。
過度な不安を生まないこと。
そして現実的な判断材料を提供すること。
そのバランスを大切にしています。
必要に応じて、
専門のインスペクション(有償)をご案内することも可能です。
Inspection is not about finding everything.
It is about understanding what can be reasonably known.