
住宅ローンは、借金である。
それは間違いない。
だが、時代によって、その意味は変わることがある。
私はそう思っている。
特にインフレ局面では、負債の見え方は少し変わる。
ここは面白いところだ。
100円で買えたものが、
将来120円になる。
これは物価上昇。
つまり、お金の価値は下がっている。
この時、固定金利で借りた住宅ローンはどう見えるか。
額面債務は変わらない。
だが、返すお金の実質価値は下がる。
ここに逆説がある。
インフレは、固定負債を相対的に軽くする側面がある。
強い言葉だが、理屈としてはそうだ。
普通、借金はリスク。
その通り。
だがインフレ下では、
現金保有より、固定条件で借りた負債を持つ側に有利な局面もある。
私はここ、重要だと思う。
デフレ時代の「借金悪」だけでは語れない。
時代が変わると、意味も変わる。
さらに、不動産価格がインフレで上がるなら、
負債を持ちながら資産も持つことになる。
ここに住宅保有の防衛性がある。
私はこれを、
負債と資産の二面性
だと思っている。
住宅ローンは、借金であると同時に、
資産取得の手段でもある。
ここを分けて考えたい。
固定金利。
昔は「高い」と見られたこともある。
だがインフレ局面では、意味が変わる。
将来金利が上がっても、返済条件は変わらない。
これは強い。
未来を固定する価値。
そうも言える。
私は、固定には思想があると思っている。
単純ではない。
変動には合理性がある。
ただしインフレ抑制で利上げが進めば、
返済負担は増えうる。
ここは現実。
だから重要なのは、
金利が上がっても耐えられる設計。
これは住宅ローンシリーズでも書いてきた。
防衛。
ここに戻る。
これは少し哲学的だが、重要だ。
同じ1000万円の借金でも、
デフレ下とインフレ下では意味が違う。
通貨環境が違うからだ。
負債もまた、時代の中で評価される。
ここ、面白い。
誤解してはいけない。
これはレバレッジ推奨ではない。
無理な借入は危うい。
以前書いた通り、
借りられる額と借りてよい額は違う。
これは変わらない。
大事な原則だ。
住宅ローンは、ただの重荷ではない。
通貨価値が揺れる時代には、
防衛的意味を持つ場合もある。
ここは、もっと語られていい。
そう思っている。
インフレは、現金の価値を削る。
だが固定条件の負債には、別の意味を与えることがある。
借金は常に悪。
そう単純ではない。
時代によっては、
住宅ローンは防御にもなりうる。
私はそう考えている。
借金は常に悪ではない。
通貨が弱くなる局面では意味が変わる。