
マンションは、建物ではなく「立地」を買う。
住宅購入を「住むため」で終わらせてしまうと、資産という視点を失う。
これは、危うい。
私は常々、住宅は消費財であると同時に、資産でもあると考えている。
特にマンションは、その傾向が強い。
戸建てとマンションでは、資産価値の成り立ちがそもそも違う。
戸建ては、価値の主役は土地にある。
建物は時間とともに価値が逓減しやすい。
日本ではなおさらその傾向が強い。
一方マンションは違う。
評価されるのは専有部分の内装より、
立地。
極論すれば、資産価値の多くは「場所」で決まる。
最寄駅徒歩何分か。
都心接近性はどうか。
再開発余地はあるか。
街そのものが成長しているか。
ここに価値が宿る。
私はマンションにおいて、
駅徒歩5分以内
には、特別な意味があると思っている。
これは単なる利便性ではない。
資産防衛ラインである。
景気後退局面でも、流動性が落ちにくい。
これは重要だ。
新築時に人気だった物件でも、駅距離が遠いだけで中古市場では苦戦することがある。
市場は残酷に合理的だ。
夢ではなく、数字で評価する。
ここを忘れてはいけない。
また、タワーマンションが評価される背景も、眺望だけではない。
希少性である。
希少性は資産価値を支える。
これは不動産の原理。
一方で戸建てには、マンションにない強みがある。
土地所有という絶対的価値。
土地は消えない。
場合によっては建物評価以上に、土地の持つ底力が出口戦略を支えることもある。
ここも忘れてはいけない。
では、戸建てとマンション、どちらが資産価値に優れるのか。
私はそういう単純な問いには乗らない。
重要なのは、
資産価値が何によって支えられているかを理解すること。
戸建ては土地。
マンションは立地。
似ているようで、違う。
住宅購入で怖いのは、価格が高いことではない。
出口を考えずに買うことだ。
将来売るかもしれない。
貸すかもしれない。
住み替えるかもしれない。
その時に、市場は情緒ではなく評価で動く。
だから私は言いたい。
家を買う時、
「いくらで買うか」より、
いくらで評価され続けるか
を考えてほしい。
住まいとは、暮らしであると同時に、資産でもある。
そしてマンションとは、
建物を買うように見えて、実は立地を買っているのである。