
「インフレ」と聞くと、
多くの人は、物価高、生活苦、負担増を思い浮かべる。
無理もない。
今の日本ではそう感じやすい。
だが本来、
インフレそのものは悪ではない。
私はそう思っている。
問題は、
どんなインフレか。
そこだ。
景気が良い。
需要が増える。
企業が儲かる。
賃金が上がる。
消費が増える。
さらに需要が伸びる。
この循環で物価が上がる。
これが
ディマンド・プル・インフレ。
需要が引っ張るインフレ。
私は、これは健全な側面があると思う。
価格が上がること自体が問題ではない。
背景が重要だ。
成長に伴う価格上昇なら、
それは経済の活力とも読める。
私はここ、誤解されやすいと思う。
インフレ=悪
ではない。
企業利益増。
賃金増。
購買力増。
需要増。
この循環。
美しい。
理想的にはこう。
私はこれは、
経済の呼吸
のようなものだと思う。
こちらは違う。
需要は強くない。
景気も弱い。
だが物価だけ上がる。
原料高。
輸入高。
コスト高。
これが
コストプッシュ・インフレ。
苦しい。
生活を削る。
これは「良いインフレ」と違う。
景気が弱い。
なのに物価高。
この組み合わせ。
厳しい。
かなり。
成長がなく、負担だけある。
私はこれは注意すべきだと思う。
難しい問いだ。
完全な好循環とも言い切れない。
完全な悪いインフレとも言い切れない。
過渡期かもしれない。
私はそう見ている。
賃上げもある。
だが実質賃金は弱い。
希望もあり、課題もある。
そんな局面。
これは深い問い。
私は、信じるか否かではなく、
中央銀行は秩序を保とうとしている主体
と見る。
万能ではない。
だが無力でもない。
重要なのは盲信でなく理解。
そう思う。
これは意外と知られていない。
適度なインフレは、
経済成長と両立しうる。
だから2%目標がある。
物価安定とはゼロではない。
ここ面白い。
問題はインフレではない。
悪いインフレだ。
ここを分けたい。
全部を恐れる必要はない。
本質を見ること。
重要なのはそこ。
インフレには、
良いインフレと悪いインフレがある。
成長を伴う物価上昇。
負担だけを生む物価上昇。
同じではない。
私はそう思っている。
問題はインフレではなく、どんなインフレかである。
それを見誤らないこと。
それが、時代を読むことかもしれない。
次回
Inflation Part 10
ハイパーインフレと通貨の死。