土地価格というものは、
一つではない。
公示地価。
基準地価。
実勢価格。
固定資産税評価。
そして路線価。
いわゆる
一物五価。
不動産ほど、
価格が一つでない世界も珍しい。
私は時々思う。
これは合理性か。
それとも制度の複雑さか。
路線価。
文字通り、
道路に価格が付く。
不思議な発想だ。
土地ではなく、
道路に。
最初は違和感がある。
私にもあった。
だが考えると、
少し意味が見えてくる。
私はこう見ている。
路線価は、
道路そのものの価格ではない。
道路が運んでいる土地価値の濃度
を見ている。
そう考えると少し面白い。
道路幅員。
利便性。
街の格。
需要。
それらが
道路沿いに現れる。
ここは重要。
路線価は
実勢価格ではない。
公示地価の約8割を目安とする。
相続税評価のための尺度。
ここを混同すると危うい。
私は分けて考えたい。
そうとも言えない。
私は完全には切れないと思う。
なぜなら
高い路線価には、
市場の期待も映ることが多いから。
無関係ではない。
だが同一でもない。
ここが難しい。
正直に言えば。
税は税。
市場は市場。
行政は行政。
論理が分かれている。
その違和感はある。
私も感じる。
だが逆に、
そのズレを読むことに意味がある。
私はそう思う。
ここがこのシリーズの核心。
土地を見ているようで、
実は道路条件を評価している面もある。
前面道路。
街区。
接面条件。
道路は、
ここでも価値に入り込んでいる。
やはり道路は強い。
これは言いたい。
高路線価。
高資産価値。
単純ではない。
出口は別。
収益性も別。
居住快適性も別。
私は二元論にしない。
これはまさに今回のテーマ。
土地評価は面積だけではない。
道路が効く。
建物評価も年数だけではない。
管理が効く。
数字だけで価値は語れない。
私はそう思っている。
少し大げさに言えば。
税のための地図でありながら、
国家が認識する価値の地図でもある。
そう見ると、
少し面白い。
私は嫌いじゃない。
路線価とは何か。
道路に付いた税務価格か。
市場とは別物か。
私は、
その両方だと思っている。
完全な市場価格ではない。
だが
価値と無縁でもない。
問うべきは
路線価はいくらかではなく、
その道路に、なぜその価値が読まれているのか。
かもしれない。
A road value is not merely tax.
It is one way society measures location itself.
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「1mの差が資産価値を分ける」