
不動産仲介業界も、大きな転換点に入っていると感じます。
従来のように、会社に所属し、会社の看板と仕組みの中で動く時代から、
個々の仲介担当者が、自ら情報を発信し、自ら集客し、自ら選ばれる時代へと移りつつあります。
その一方で、現実には、仕組みや制度がその変化に十分追いついていない場面も少なくありません。
自由度が高いことを掲げながら、実際には運用ルールが曖昧であったり、
説明不足のまま新たな仕組みだけが先行して導入されたり。
また、現場で実際に動く人間に対する理解や、地域ごとの商習慣への配慮が十分でないまま、
一律の基準や運用が求められるケースも見受けられます。
本来、不動産仲介という仕事は、単なる事務処理ではありません。
地域性があり、対人関係があり、
そして何より、人生で最も大きな買い物に関わる仕事です。
そこでは、ルールやシステムの整備も大切ですが、
同時に、現場感覚や実務感覚、そして人に対する理解が欠かせません。
私は、これからの不動産仲介業界に必要なのは、
単なる「自由」でもなく、単なる「管理」でもないと考えています。
必要なのは、
👉 現場で動く人間が、納得して力を発揮できる環境
です。
固定給がない完全歩合の世界であればなおさら、
過度な干渉や、説明不足のままの指示命令は、現場の力を削ぐだけです。
逆に、必要なルールが明確で、
余計な干渉がなく、
各人が自らの強みを活かせる環境であれば、
仲介担当者はもっと自由に、もっと強くなれるはずです。
これからの時代、会社の看板だけで選ばれる時代は、少しずつ終わっていくでしょう。
選ばれるのは、
「どこの会社か」だけではなく、
👉 “誰が担当するのか”
です。
その意味で、不動産仲介業界は、
より個の力が問われる時代に入ったのだと思います。
会社は器に過ぎません。
最後に信頼されるのは、目の前の担当者一人ひとりです。
だからこそ、これからの不動産仲介業界は、
現場の人間が萎縮する業界ではなく、
それぞれが自分の専門性と責任を持って勝負できる業界であってほしい。
私はそう考えています。